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建てては崩す日々

思ったことや心にもないことをボンヤリ綴る日記です。

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倒れたって何度でも立ち上がればいいのさ。

 ふぅ~……。

 バイトのようなものの作業がなかなかにしんどいです。

 何がしんどいかってーと、学院で習わなかったことをするのがしんどい。

 昨日書いたように、学院で学んだことは現在の作業にかなり応用できます。

 しかし、今回は前回までと違って、より小説とは異なる部分を求められているのです。

 もちろん、2年間学んだことの応用は利きます。

 利きますが、その度合いは著しく下がってしまいました。

 やってやれないことは無いんですが、だからこそ僕自身の地力が試されてるみたいで…………俄然やる気が出てきました。



 昔から僕ってテストとか好きだったんですよね。

 勉強が好きなんじゃなくて、テストが。

 あの試されてる感が堪らなくワクワクします。

 試されてるってことは、相手に見下されてることと同じだと思うんですよ。

 それってムカつきますよね?

 だから僕は相手の鼻を明かしたくなるんです。



 我ながら無闇な反発心だなぁと呆れますが、それが向上心に繋がってるんなら大いに結構ですよね。

 この反発心が下手に暴力とか、イカサマといった脇道にそれちゃうとマイナスですが、正攻法で立ち向かってるうちはやる気の源になるんですから間違いなくプラスでしょう。

 むしろ、反発心を抱けない時。打ちひしがれてしまった状態。これは本気でまずいですよね。

 ぶっちゃけ、今の作業に取り掛かる前、二度ほどテストのようなものを受けてるんですが、途中何度かその手前まで行きそうになりましたよ。

 数度の打ち合わせで、今でこそ学院時代の教えを応用していけばいいのだと確信が持てていますが、その時は作業が順調に進んでいても、いまいちそれでいいのか判らなかったんですよ。



 そんな自分を信じられなくて打ちひしがれそうになった時、皆さんはどうするでしょうか?



 僕はこういう時、必ずあるネット小説を読んでいます。

 その小説は、数年前に僕がネット上で発見した、有名でもなんでもないドマイナーな作品なのですが、作者が素人であることが信じられないくらい出来が物凄くいいんですよ。

 当時はネット小説出身の作家が話題になっていた時期でした。滝本竜彦とか、米澤穂信とかですね。

 なもんで、僕は情報収集としてネット小説を読み漁っていました。多分、ショートショートクラスの短い作品まで数えれば数百作品は読んだと思います。

 そんななかで僕が知ったのは、ツマラナイ作品になればなるほど没個性化が進んでいるということでした。

 例えば判りやすいのは二次創作系の作品です。
 人気キャラには、大抵幾つか定番のネタがあって、どれもこれもその定番のネタを中心に描いているんですね。
 もちろん、文章力には個人個人で確たる差があるので、それこそ台詞の羅列しかないような作品もあれば、見事な流れで僕をあっと言わせてくれるような作品もありました。ただ、殆んどの作品が首を傾げたくなるような出来だったように思います。

 結局、テーマじゃなくて、キャラクターとシチュエーションを書くことに終始しているって感じでした。その傾向はオリジナル作品でも確実にあって、特殊な設定やらが出てきてもそれをストーリーに絡めようとはしてないんです。

 ネット小説は商業小説よりも自由ですが、結局それゆえに束縛がきついんですよね。

 例えば、TSというジャンルがあります。
 TSとはトランス・セクシャルの略で、簡単に説明すると主人公が科学的、超自然的な力で性別が変わってしまうという特殊な状況に特化したジャンルです。特殊な設定ではありますが、この性転換という設定は『らんま1/2』という有名作も生み出してますし、『転校生』といういわゆる入れ替わりモノも含みます。それどころか1話完結のギャグマンガなどでは、1話限りのネタとして割と頻出してもいます。ある意味、記憶喪失並みにメジャーな設定です。

 そのTSに特化した小説投稿サイトがあるのですが、そこは正に没個性の極みでした。

 主人公が目覚めるとなぜか女の子になっている。
 そして主人公には決まって娘や姉妹がほしかったという家族がいて、服の準備や女性特有のあれこれについてのフォローを完璧にやってくれる。
 最終的に主人公は女性として生きて行くことを受け入れる。

 殆んどの作品がこんな調子でした。

 どう考えても不自然ですよね。

 性別が変わる。そんな大事件なのに殆んど苦悩しない主人公は人間としておかし過ぎるでしょう。いくら展開の進め方が巧かろうと、女性化の謎が秀逸だろうと、その不自然さが僕にはどうしても引っかかってしまいました。

 そのサイトにおいて僕が面白いと思った作品は、どれもこれも上記のTS小説の定番を外したものばかりだったのを憶えています。

 なかでも、ある作品には強く惹かれました。

 その作品の主人公は、女性化に拒絶反応を示します。しかもただの拒絶ではなく、一時は発狂しかかるほどの強い拒絶をです。
 それだけでも十分にセオリー破りなのですが、ではどうして作者はセオリーを破れたのか。

 その答えは作品の後半にありました。

 一時は発狂寸前にまでおちいった主人公です。日常生活すら覚束ないのに、その他多くの作品のようにすんなりと女性としての人生を謳歌できるはずがありません。ゆえにこの作品では恋愛ではなく友愛がテーマになっていて、家族や友人の助けによって立ち直り、主人公が最低限人並みの生活が出来るようになるまでが描かれていました。そのテーマこそが、きっと作者にセオリー破りをさせた理由なのでしょう。

 そして、すごいのはそれだけではありませんでした。
 いちいち描写が素晴らしいんですよ。バスケットコートで、男だった頃には出来たダンクシュートが女になって出来なくなったことを知り、過去と現在が決定的に断絶してしまったことを実感して打ちひしがれる主人公。その時の内面描写には読んでいて胸に熱くこみ上げるものがありました。そして、そんな主人公を助ける友人たちの描写にも。

 作品の完成度もさることながら、苦悩しながら生きていく主人公の様は、はっきりいって僕の書きたい作品の理想でもありました。

 だから、僕は打ちひしがれそうになった時は、その作品を読みます。

 自分の理想を再確認するために。
 理想は存在しているのだと、確信するために。

 そして、その作品をいつか越えるべき壁として設定し、無理矢理にでも反発心を燃え上がらせるのです。



 多分後数年は、この作品を超えられないでしょう。

 しかし、残念に思う必要は皆無です。

 だって、少なくとも後数年間、僕は頑張れるってことですからね。
 
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小説 | コメント:2 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

 なんか、特殊な設定を絡めないうんぬんでぐさりときてるミズキがいる…。
 だから最近、自分は特殊な設定抜け出作品をかけないかなぁと考えてる。
 考えてはいるんだけど(うぬぬ)
2007-12-08 Sat 23:47 | URL | ミズキ #-[ 編集]
 特殊な設定ってのはつまるところアイディアのことだから、別にそれのあるなしは作品の優劣に決定的な何かをもたらすわけじゃないっしょ。

 問題なのは、それを使いこなせるかどうか。

 日常だけを描いてもただタルイ話が出来上がるだけ。
 そのため物語にはなんらかの事件(殺人事件という意味ではなくて、物語の山となる出来事)が必要であり、その事件を使いこなす難易度は特殊な設定を用いたものも、日常的なものも大差は無い。

 侵略して来た宇宙人とのバトルを描くのも、青春時代の些細な恋愛を描くのも、本質的には同じ事だよ。

 ちゃんと状況にあった行動を登場人物にとらせることが出来るのか。それでいて物語として面白いものに仕上げられるのか。

 設定云々よりも、そういった考え方が出来るのかでどうかの方が重要なんじゃない?

 少なくとも俺はそう思う。
2007-12-10 Mon 00:12 | URL | ビルディングヒル #-[ 編集]

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